TOYOTA LANDCRUISER60
簡単に、キャブとインジェクションの違いについて説明する前に、エンジンの構造について・・・
①ガソリンと空気の混合気体をエンジン内(燃焼室)に送り込みます。
②送り込んだ混合気体が、ピストンが上がってくることで圧縮されます。
③一番圧縮されたタイミングで、プラグで火花を散らします。
④爆発の力で②で上がったピストンを下に下げます。
ピストンが上がったり、下がったり、6気筒エンジンの場合は6個のピストンが上手にタイミングをとってやっています。
このピストンの上下運動により、車を動かしています。
そこで・・・キャブとインジェクションとは?
①の送り込む混合気体を『作っている』のが、キャブか、インジェクションか、
ということになります。
注:一言でインジェクションと言っても様々ありますので一概にはこれが全てではありません。
燃料を噴射する装置をインジェクターと呼び、インジェクターを装着している車両をインジェクション付きと表現するのが最近では一般的です。
インジェクション:
エンジンの暖かさ・アクセルを踏む量・車速なども計算して、コンピューター制御でガソリンの濃度、空気の量を調整します。
キャブ:
機械仕掛け。アクセルを踏むとワイヤーが引っ張られる。引っ張られる量と速度でコックがどの程度開くか、など、まさにアナログにできています。
ですので、寒い時期、エンジンが温まるまで本調子にならなかったりするのはしょうがない・・・ですよね・・・
初めてだと、エンジンがかからない!ということもあるかもしれませんが、
コツをつかめばもう怖くありません♪
エンジンが冷えている状態では、
アクセルをポン、ポンと2回位踏んで、チョークを軽く(1段階~2段階)引っ張ってからセルを回してください。
数日乗らなかったあと、冬の朝などはエンジンをかけるときはアクセルを2~3回位踏んで、チョークをいっぱいに引っ張って、セルをまわした方がいいと思います。
車を走らせていて、コンビニなどに立ち寄って、またかける場合は
(エンジンがある程度温まっている場合)
アクセルは踏まない、もしくは1回踏む位にしてください。
エンジンをかけて水温が暖かい場合はチョークも引かないで走れます。
踏みすぎたり、チョークを引きすぎるとカブってしまいます。
カブってしまった場合はアクセルはエンジンがかかるまでは踏まないでください。
セルをしばらく(5秒くらい?)回して、またしばらくまわして・・・
としているうちにかかると思います。
かかったら、アクセルを軽くアオッテください。
それでもかからない場合は、逆にアクセルを全開に踏みながらセルを回してください。
かかったら「ちょうどいい位に」アクセルを戻します。
キャブ車といっても個体差がありますので、
その車ごとに「ちょうどいいかけ方」があります。
徐々に慣れていってください!!
・チョーク・・・ガソリンを濃くするレバーです。エンジンが温まってきたら戻してください。
・アクセルワイヤー・・・引っ張るとアクセルを踏んだ状態になります。オプションのウィンチを動かす時、バッテリー上がりの車を救援する時などに使用します。
「かぶる」・・・・キャブ車の場合はガソリンの濃さを手動で感覚的に操作してあげる必要があります。
(最近の車はコンピューターが監視して、自動で行なってくれます。)
チョークを引けば引くほどガソリンは濃くなります。
基本的には多少暖気させてあげた方が車にはいいと思います。
(水温計がちょっと動く位)
全くしない人はしないですが・・・
温まるまでは本調子は出ないです。
チョークを引いたまましばらく走ると水温が徐々に上がってくると思います。
上がってきたらちょっとずつチョークを戻していってあげてください。
この辺りも車によって個体差ありますので、
徐々に慣れていってください。