先日発表されたハイエースのクリーンディーゼルをお乗りいただく為に
重要な注意<尿素水(AdBlue®:アドブルー®)の補充>について下記の通りお知らせします。
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1.ハイエースのクリーンディーゼルの排気ガスがクリーンな理由
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2.尿素水:AdBlue®(アドブルー®)とは
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3.AdBlue®(アドブルー®)消費と補充頻度
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4.AdBlue®(アドブルー®)補充方法
※持ち歩き印刷・保存用はこちら(pdfファイル)※
ハイエース ディーゼルの排気ガスがクリーンな理由
尿素水(AdBlue®:アドブルー®)をご説明の前に、
ハイエースのクリーンディーゼルが排気ガスを綺麗にしている仕組みを説明します。
ディーゼル車の排気ガス中の有害物質は「NOx」と「PM」
「NOx・PM法」という法律がある事でも知られる「NOx」と「PM」。
NOxとはNO・NO2・N2O...などの窒素酸化物の総称です。
PMとは大気汚染の元となる粒子状の物質の事を呼びます。
「PM」を除去するためにはフィルターを装着
PMは粒子状の物質なので、マフラーにフィルターを装着する事で除去します。
フィルターで除去すると徐々にフィルター内にPM粒子が蓄積され、
放置してしまうと詰まってしまって排気ガスを排気できない状況になってしまいます。
ハイエースの場合は一部改良前よりDPRというシステムを備えており、
蓄積されたPM粒子が一定量たまるとエンジン制御でフィルター内の温度を上昇させ、
PMを燃焼させて除去しています。
「NOx」を除去するために使用するのが “尿素水”
NOxはアンモニア(NH3)と化学反応する事で無害の水とチッソに分解されます。
<NH3 + NOx → H2O + N2>
今回一部改良後のハイエースには尿素CRSシステムという装置を備えており、
尿素水をNH3に分解してNOxと化学反応させることによりNOxを低減しています。
尿素水:AdBlue®(アドブルー®)とは
走行すると尿素水は消費します
簡単に言えば、排気ガスにアンモニアを吹きかける事でNOxを低減している為、
走行すればそれだけ尿素水を消費し続ける形となります。
ということで、日常的に補充する必要があるのです。
アンモニア(NH3)は毒性が強く扱いにくい
アンモニアは常温では可燃性の気体です。
という事から、アンモニア自体を日常的に補充することは困難・・・
においも独特な刺激臭がする事は有名ですよね!??
日常的に補充しやすくアンモニアに分解しやすい「尿素水」
そこで使われたのが「尿素水」です。
尿素水を補充して、アンモニアに分解して、NOxと化学反応させる。
という流れとなります。
「高品位尿素水」 AdBlue®(アドブルー®)
低公害技術である尿素SCR技術を広める為には、安定した品質と供給というインフラ整備が必要となります。
世界基準で統一しよう、という事でドイツ自動車工業会(VDA)が世界規模で一括管理を行っております。
→→「その尿素水」がAdBlue®(アドブルー®)です。
AdBlue®:アドブルー®は常温で保存でき、無色・無臭の液体です。
(開封後は長期間の保存できません。未開封の物を保存する場合は直射日光の当たらない風通しの良い所に保管して下さい)
危険物・毒劇物の指定も無く、特別な資格は必要ありませんが、
ボディーに付くとサビが生じたり、目に入ると危険ですので扱いには注意が必要です。
(金属製容器での保存は厳禁です)
※AdBlue®(アドブルー®)はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。
AdBlue®(アドブルー®)の消費と補充頻度
およそ 1,000km で1L消費します。
走行場所や方法により変動はありますが、1,000キロ前後/1L 消費します。
タンク容量は 7.4L
満タンから、およそ 7,400キロ前後走行すると無くなるイメージです。
走行可能距離2,000km になると警告音&メーター表示
残り走行可能距離2,000km=残りおよそ2Lで、メーター内に警告が表示されます。
残量が無くなるとエンジンがかけられなくなります
メーター内に表示されたキロ数に達した場合、エンジンを切ると再始動ができなくなります。
「5,000kmごと」に5L補充するのがお勧め
AdBlue🄬は一般的に5L毎で販売されていることが多いため、その場合は5L補充する形が理想的です。
残量がおよそ2Lで警告表示される為、その際に補充すれば5L補充、といったイメージになります。
(場所によっては1L単位での販売もしてくれると思いますので、その場合はその限りではないかと思います)
※AdBlue®(アドブルー®)は開封後の長期保存はできませんので、余った分は破棄となります。
(金属製容器に移しての保管は厳禁です)
購入した5Lを全て補充。もう少し入るけど、、と言う具合が理想的かと思います。
※補充はお近くのトヨタディーラー、flexdream店舗、またはカー用品店でも可能かと思います。
※未開封で保存される場合は直射日光の当たらない風通しの良い所で保管してください。
AdBlue®(アドブルー®)の補充方法
AdBlue®(アドブルー®)はボディーやパーツ類にかかるとサビ・腐食の可能性があります。
また、目などの粘膜に触れると危険を伴いますので専門のスタッフにご依頼される事をお勧めします。
万が一の緊急時の場合はこのように補充して下さい。
※補充の前に安全な場所で停車してエンジンを切ってください※
補充口キャップ(ボンネット内).jpg)
ハイエースのAdobe®(アドブルー®)補充口はエンジンルーム(助手席下)ではなくボンネットの中です。
青いこちらの補充口キャップは回すと外すことができます。
⇒キャップを開けて尿素水 AdBlue®(アドブルー®) を補充すればOKです。
閉める際は キャップが「カチッ」となるまで 締めてめて下さい。
※AdBlue®(アドブルー®)はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。
※持ち歩き印刷・保存用はこちら(pdfファイル)※
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