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ランクル250　特徴と解説

ランクル250 GX（オーバーフェンダー装備）

2023年8月2日に世界初公開。
日本では2024年4月18日に正式発表され発売が開始されました。
この250の登場によってランドクルーザーシリーズは3種類が併売する形となります。

ヘビーデューティーな「ランクル70」、本格的ステーションワゴンの「ランクル300」そして「ランクル250」はこの2者の中間「ライトデューティー」にカテゴライズされるシリーズの中核を担うモデルです。

250は「PRADO（プラド）」の後継車種に当たりますが、70系～150系まで4世代続いた「プラド」というサブネームは廃止されることになりました。（一部海外では存続します）これまでの「プラド」は少しコンパクトなランドクルーザーといったイメージがありますが、後継の「250」には当てはまりません。1世代前の150系プラドと比較してもボディは大型となり、プラットフォームを共有する「ランクル300」とほぼ同じサイズ感になります。また、これまでプラドシリーズの特徴でもあった「横開き」のリヤハッチが、250では「上開き」になったことも興味深いポイントです。

メーカーのランクル250誕生ストーリーに触れますと「原点回帰」というワードを多く目にします。1951年のランクル誕生以来「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」というランクルの使命を受け継ぎ、「信頼性・耐久性・悪路走破性」を追求。ランドクルーザーとしてのコンセプトの原点に帰り開発されたのが「250」です。

初期モデルに特別仕様車“ファーストエディション（限定8,000台）” が設定され、レトロデザインの丸目ヘッドライトが話題となりましたが、これは原点回帰への意思の表れと受け止めることができます。（標準グレードはプロジェクター式（ZX）、またはリフレクター式（ZX以外）の3眼フルLEDヘッドランプ）

ランクル250 北米モデル×ARBカスタム

海外モデルではランクルシリーズ「初」となる【ハイブリッド】モデルが設定されましたが、日本では選択ができません。

グローバルにみると2,400㏄ガソリンターボ ハイブリッド、2,400㏄ガソリンターボ、2,800㏄ディーゼルターボ 48Vマイルドハイブリッド、2,800㏄ディーゼルターボ、2,700㏄ガソリンと5種類のパワートレーンがあり世界の多様なニーズに対応しています。なお、日本で選択できるエンジンは2,800㏄ターボディーゼル、2,700㏄ガソリンの2種類（発売時）です。2,700㏄ガソリン車以外にはシーケンシャルシフトマチックモード付の電子制御8速オートマチックが組み合わされます。

インテリア、エクステリア共に水平・直線基調のシンプルなデザインは「機能美」が優先され、スイッチ類は直感的な操作が可能になっています。機能面ではランクルシリーズ初となる電動パワーステアリング、トヨタ初となるSDM（スタビライザーを切り離す装置）を実装。最新の電子デバイスを複合的に装備しており、悪路で立ち往生させないための走行支援システムが充実しています。また、単眼カメラ、ミリ波レーダーを使用した先進予防安全技術パッケージ「Toyota Safety Sense」も装備。

日本では大袈裟に聞こえるかもしれませんが、「命を預けられるクルマ」として世界中が認めてきた「ランクルへの信頼性」を更にブラッシュアップしたモデルと言えます。

※上記にご紹介の装備にはグレード・オプションにより装着の有無がございます。